作者メッセージ


「アロハな世界へ」 佐藤人志
21世紀(西暦2001年〜西暦2100年)
この100年の間に、人類は革新的な精神の成長の時期を
迎えるでしょう。
民族、宗教、肌の色、文化、全ての事柄を超えて、
人類は人類全てを本当の意味での「友」として認識をし、
友愛を深めていくことになります。
国家は統一へとむかい、人類もまた統一へとむかうでしょう。
それを強くおしすすめる具体的な力は、一つは政治の力
であり、一つは経済(ビジネス)の力です。
そして、その根底にある心の力こそが、
真にそれを押し進める源になります。
人類は他(自分以外のすべて)をどう利するかという前提
に立ち、すべての活動をしてゆくことになります。
そして、人類共存共栄のために、地球の動植物の繁栄もまた
視野に入れて活動をしてゆくことでしょう。

21世紀のキーワード
「認めあう 許しあう 愛しあう」

何一つ変わることなく、世界は変化できる。
そういうことが、アロハです。

アロハタロットが、変化していく世界の、その一端
を担うことができたら、幸せです。


「アロハを込めて」 佐藤久笑
ハワイアンアロハタロット作製の構想が持ち上がったのは、2010年のことでした。
占い師として鑑定させていただく日常の中で、
私は、タロットカードが未来を言い当てる仕組みやからくりに魅せられていました。
そんな時、占い師仲間の佐藤人志さんも同様の想いを抱いていらっしゃることを知り、
タロットカードの魅力を分かち合える喜びの中、
ハワイを舞台にしたタロットカードを作ろう、という夢のような話がふくらんでいきました。

従来のタロットカードを見て「怖そう」とおっしゃる方が時々います。
確かにそうかもしれません。
それは、初期のタロットカードがつくられた
百年以上も前の時代背景を反映しているからです。
しかし、「怖い」と感じる絵から読み解ける内容は、人間の真の姿だけであり、
宇宙の流れの中に活きる生命あるものとしての本質に他なりません。
それは、時代によって変わるものではありません。

百年以上も人々に親しまれたタロットカードを、
今度は、光あふれる明るいもので表現してみたい、という想いでいっぱいになりました。
『大好きなハワイをタロットカードにしたい!』
そして、この想いは、藍みつるさんというすばらしい画家さんとの出会いによって、
現実的な話になったのです。

製作にかけた約1年半の間、毎日タロットのことを考えました。
あたるタロットカードを作るために、心を空にしました。
わかりやすく、シンプルで、世界的に不変的、普遍的なものの完成を明確な目標としました。
時空を超えたフラットなものにアクセスするために、
宇宙の誕生の科学から、生命の進化の過程、東洋西洋の思想、文化、社会、経済等々に目を向けました。
ハワイアンアロハタロットを手にした人が、その瞬間に流れの中のどこにいて、
このまま流れに乗ったら、どんな未来が訪れるか、
それなら何をしたらいいのか、を確信できるように内容を練り上げました。

そして、藍さんが、これらの象意を見事にハワイの絵に盛り込んでくださいました。
このようにして出来上がったハワイアンアロハタロットが、
手にしてくださった方々と、これから手にしてくださる大勢の方々に有用なヒントを提示することで、
未来の地球全体に輝く光が満ちることを心から願っています。



左側:佐藤人志  右側:佐藤久笑